西和賀町の銀河ホールで、ギンガクの夏・演劇合宿「プレイ・タウン2016」とギンガクの夏・美術合宿「湯田温泉峡風呂美術大学2016夏」の成果発表が行われました。演劇の作品名は「はれのひ」、美術の作品名は「すずなり」でした。

   「はれのひ」は、体全体を使った振付が随所に盛り込まれ、テンポにメリハリがある上、歌まで入れた意欲的な演出でした。脚本は、お面をつけると性格が変わってしまうという現代社会の特色を暗に描写する興味深い内容のものでした。(写真は上演後のキャスト紹介）

   「すずなり」は、「旅館」をテーマにしたインスタレーションで、その微妙な緊張感や寛ぎを鈴を取り付けた約100本もの糸で表現していました。音響エフェクトの音声に合わせて美術生が糸を上下させ、それぞれの鈴が互いに連動して発音する様子は、まるで社会の関係性を表しているように思えました。

   大学生たちのこのような芸術活動は、正に西和賀町の財産といえるでしょう。若者たちの豊かな創造力とパワーによって地域の暮らしや生活が彩ってほしいと思います。